
ターコイズは和名を「トルコ石」と言います。
「turkuaz」の「turk」は、トルコを意味する「Turky」と一緒ですから、
「ターコイズ」も、「トルコ石」もともにトルコと深い関係のある名前なのであることがおわかりでしょう。
トルコ石の名前がついたのは、十字軍の時代、11世紀だと言われています。
十字軍は聖地エルサレムを巡る紛争に際して結成された軍隊ですが、
実際は、セルデューク朝にアナトリア半島を占領された東ローマ帝国が、
ローマ教皇に軍を派遣してもらうために、「イスラエルの奪還」を口実にしたもので、
本来の敵はセルデューク朝でした。
セルデューク朝はトルコ人の王朝で、彼らが東ローマ帝国に「トルコ石」を持ちこんだのだと言われています。
つまり、このときにトルコ人が持ち込んだトルコ石を、ローマの人々は初めて目にしたのでしょう。
現在では、トルコ石の主な産出地はイランとされているようです。
しかし、最初にトルコ石をお守りとして使用したのは、
11世紀よりもずっと遡り、古代エジプト時代です。
ファラオの墓からはしばしばトルコ石が発掘され、
彼らがこの石をどれほど貴重と考えていたかが偲ばれています。
また、再生のシンボルとして知られるスカラベ
(ふんころがしのこと。日本人にはピンときませんが、古代エジプトでは、
糞の中から自身が生まれ変わると信じられていたそうです)
をかたどったトルコ石もたくさん見つかっているようです。
また、ペルシャでは、トルコ石は国家を象徴する石とされていたと言われています。
装身具としての使用はもちろんですが、モスクの内装にも使われており、
この石は、人々の生活に密接にかかわっていたようです。
ターコイズは十字軍の時代、セルデューク朝の兵士が遠征に持っていったことからもわかるように、
旅のお守りとして効果を発揮します。
青空を思わせる青色が、「守護」を強く感じさせるからでしょうか。
また、慈しみ、癒しを与える石ともされます。
ただ一点だけ注意しなくてはいけないのは、模造品が多いこと。
模造品・粗悪品を選ばないためのページはこちらです。
「ハウライト・トルコ石」と言うものを見かけたことはないでしょうか。
これはハウライトという石を着色してトルコ石風に染めたもの。
見かけだけでは区別がつきにくいので要注意です。