
本来、ルチルクォーツの「ルチル」とは、金紅石のことを指します。
金紅石とは、二酸化チタンの結晶のことで、その名の通り赤っぽい金色をした鉱石です。
また、ラテン語で「rutilus(ルチルス)」というと、金紅色を指すなど、
色の名前ともなるほどよく知られた石でもあります。
また、この石は天然においてはほとんどこの金紅色をしていますが、
人工的に作られたものはダイヤモンド以上の輝きを発する美しいものとなり、
ダイヤモンドの代替品ともされる面白い石です。
その際には「ルチル」とは呼ばれず「ティタニア」と呼ばれるのですが、
ティタニアというのはシェイクスピアの
真夏の夜の夢に登場する妖精の女王の名でもあります。
いたずら好きで、高貴な妖精の名前をもらったこの鉱石は、
魅力的な石であるということでしょう。
ルチルがルビーやサファイアに含まれると、
スタールビーやスターサファイアと呼ばれるものになります。
透明度が低いルビーなどで、光に透かすと星のような模様が見えるものがありますが、
それがスタールビーです。
サファイアの場合も「スターサファイア」と呼ばれるものは透明度が低いものが多いようです。
ところが、同じルチルが水晶に含まれると、針状になるというのですから面白いものです。
透明な水晶の中で金色のルチルが筋状に光るルチルクォーツは、なんとも神秘的な思いを想起させます。
そしてまた、そのパワーも水晶の力を上回ると言われます。
しかし、最近は、金紅石以外の針状結晶が入ったものも「ルチルクォーツ」と呼ばれており、
さまざまな色が存在します。
例えばトルマリンが入ったものは「ブラックルチル」と呼ばれるなど、
好みの色を選べるのも嬉しいところでしょう。
一般的に、ルチルクォーツは水晶の力をさらにパワーアップさせたものであると言われています。
ですから、水晶と同じように、オールマイティな力を持つと考えてよいでしょう。
しかし、中に含まれる針の色によって、付加的な意味も加えられているようです。
これは主に風水的なパワーと関係があるようで、
例えば赤い針状結晶が入ったものは恋愛運アップ、
緑色の針状結晶が入ったものは健康運に良いなどと言われています。
しかし、本来の「水晶のパワーを高める」という力は変わるわけではありませんから、
色は好みで選んでもよいと考えています。
水晶と同じように、他の石との組み合わせも自由自在なのが嬉しい石ではないでしょうか。